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何度かお越しいただいている方、いつもありがとうございます。
鶏肋(けいろく)と申します。
あなたは、いつ、どういうふうにエロの世界に入界しましたか?
それとも、これからですか?
すでに入ったあなたは、きっかけは、
テレビ番組? ドラマ? 映画? 小説? マンガ? 雑誌や広告?
誘い役は誰でしたか?
年上の兄姉? 近所のお兄さん、お姉さん? 友達の知り合い? 部活の先輩?
親の夜の営みを、何かのはずみで知ってしまった?
目覚めはどういうきっかけでしたか?
ズボンやスカートにこすられてなんかいい感じになった?
鉄棒に股を挟んでいるとなぜか気持ち良かった?
いろいろありましょう。
ぼくの場合は、いろいろありましたが、
エロ本
これが大事件でした。
エロ本(ほん)です。
これをエロ本(ぼん)と発音する御仁は、ぼくは断固、認めません。
崇勲とか
あれは小学校5年生のときだったと思います。
クラスメイトのK君とM君と、それぞれ100円ずつ持ち寄ったのです。
あわせて300円。
小学生には、財産とも言える大金です。
大いなる共通の目的のために、3人の小学生が心を一つにし、なけなしのおこづかいを結集し、一堂に会したわけです。
夏も終わりを迎える、ある日の夕暮れ。
「よし、行こう」
そう言い、ぼくらは約束の地へ向かいました。
自転車で。
5、6分の、近くて遠い、禁断の地へ。
そう、エロ本(ほん)の自動販売機です。
目的地へ無事たどり着いたぼくたちは、周囲に通行人がいなくなるまで、見えないように身を隠し、30分ほど粘りました。
そして、人影がまったくなくなったとき、
今だ!!
100円硬貨を3枚、投入したのです。
しかし、問題が起こりました。
エロ本(ほん)が何冊もあったのです。
「なんだ、と?」
ぼくらは驚愕しました。
こんな形で足止めを食うのは、想定外だったからです。
しかしお金を入れてしまった。
もたもたしていると、誰かが来るかもしれない。
どうする?
どうする?
どうする?
どうする?
とっさに、M君が言いました。
「どれでもいい。ボタンを押そう」
K君が反論しました。
「テキトーに押して外れやったらイヤや」
ぼくはというと、
「………(どうする?何か手はあるか?この緊縛に似た現状を解決する、奇跡の様な手が!!
……ない…っ。見つからない!!)」
そんな膠着状態が5分ほど続いたでしょうか。
結局、表紙の絵が可愛い、エロ漫画本(ほん)のボタンを、押したのでした。
(熟女の写真シリーズ、みたいなのもありました)
ピッ。
すると、
ゴトン!!! (゚д゚)!
人気のない、静寂の空間に、エロ本(ほん)の落下音が、まるで雷鳴のように轟いたのです。
それはあまりも大きく、
「みなさ~ん、こいつらエロ本(ほん)買ってますよ~」
といわんばかりの音を響かせたため、ぼくら3人は仰天し、あやうく心臓が止まるかと思ったほどでした。
しかし何とか気を鎮め、モノを取り出したものの、一難去ってまた一難。
落ち着くのはまだ早いのです。なぜなら、
犯行現場からは、ひと時も早く去るべきだからです。
ぼくらは無言で目を合わせ、頷きました。
次なる目的地は、互いの目を見ればわかったのです。
〇〇公園へ!
ぼくらは、さながら某国機関のエージェントのごとく、無駄のない、機械的な動きで、高鳴る鼓動を抑えつつ、自転車をこぎました。
5分後、目的地へ。
公園で唯一の街灯のある、その下で、顔を寄せ合いました。
ゴクリ。
生唾を飲む音が聞こえる。
「これがあの、……。…あ、開けるで?」
頷く2人。
扉が、開け放たれました。
それからおよそ数十分。
ぼくらは無言で、最後のページまで読み通しました。
衝撃が大きすぎて、また、陽が落ちて夜になっていたので、帰らなければならない時間を大幅に超えていたのです。
帰ったら親に怒られる時間を、さらに超えた。
スーパーサイヤ人2のようなものです。
感想を言い合っているいとまはありません。
そこで帰ろう、として、またも問題に気付きます。
「このエロ本(ほん)、どうしよう?」
捨てる?いや、もったいない。
じゃあ持って帰るか? でも3人で1冊やぞ?
どうやって分ける?
………。
話しているうち、K君が、
「おれ、持って帰っても隠す場所ないから、いいわ」
するとM君、
「じゃあ、おれもエエわ」
ぼく。
「(いやいや、うちも隠す場所なんか全然ないで。自分の部屋とかないし……でも、持って帰ったら、何回も読めるなぁ。何回も♡ うぇっへっへ…)
しゃあないなあ?おれが持って帰るわ」
K君・M君
「うん。頼むわ」
で、持って帰り、親にバレずに隠しながら、何回も読んだ思い出。
そのうちのひとつは、いまだに題名も覚えています。
いやあ、ピュアだったなぁ、あの頃は。
現在はといえば。
汚れちまッた悲しみの海にどっぷり浸かっております。
エロ動画、無料で見てごめんなさい。